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第2のインテル、ファストリを発掘!爆発的成長に必要な条件とは?

先日、KIT虎ノ門大学院が開催した『オリエント 東西の戦略史と現代経営論』 刊行記念オンラインイベントにオンラインで参加しました。

著者による講演とともに、参加者同士のグループディスカッションなどもあり、面白いイベントでしたが、著書のなかで興味深かったのが、「爆発的成長のカギ」についての考察です。



企業レベルでの爆発的成長の事例としては、新業態「エコノミ―ストア」を創造した米国のA&P(グレートアトランティック&パシフィックティーカンパニー)が、国家的な爆発的成長の事例としては、最近はマンガ「キングダム」でも人気の秦の拡大と中華統一が取り上げられております。

そして「爆発的成長のカギ」となるのが、「経済ベースの標準化」と「金融支援による企業の立ち上げ」です。

最近の企業で「経済ベースの標準化」をみると、半導体業界で「インテル入ってる」のキャッチコピーで有名となったインテルや、OSやオフィスソフトでデファクトスタンダードの地位を築いたマイクロソフトの成長は爆発的といえるものでしょう。

国内では、「9983 ファーストリテイリング」はコンセプトに“LifeWear(ライフウェア)”を掲げ、あらゆる人々のライフスタイルのニーズを満たす、完璧な服づくりを目指しております。アパレル業界の標準化にチャレンジしているともいえますが、株価は20年超で100倍超となり、今年は時価総額でアパレル世界首位になりましたので、やはり爆発的成長といえるのではないでしょうか。

「金融支援による企業の立ち上げ」では、昨今世界で競争が激化している半導体業界が挙げられます。1988年に日本の半導体シェアは50%を超えておりましたが、2019年には10%台まで低下。政府も将来的にシェアがほぼ0%になる可能性があるとして危機感を募らせております。

一方、日本勢がバブル経済崩壊後の平成の長期不況により将来に向けた思い切った投資ができなかったなか、韓国・台湾・中国は、研究開発のみならず、大規模な補助金・減税等で長期に亘って国内企業の設備投資・支援して育成。台湾TSMC、韓国サムスン電子などの爆発的な成長につながっております。

では、第2のインテル、ファストリはどの業界から誕生するのでしょうか?

ヒントになりそうなのは政府が6月に公表した「成長戦略実行計画案」です。「6G(ビヨンド5G)の推進」、「量子技術等の最先端技術の研究開発の加速」、「宇宙開発利用を強力に推進」、「電池の次世代技術開発・製造立地推進」などに取り組む方針を示しておりますので、今後「経済ベースの標準化」と「金融支援による企業の立ち上げ」により、爆発的な成長につながる可能性がありそうです。

ドイツの鉄血宰相といわれたビスマルクの言葉に、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とありますが、歴史のなかから将来の投資のヒントを見つけ、資産運用に活用していきましょう!

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