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アレスCEO阿部隆のアベブロ CEO Blog “Abeblo”

大人の株式投資

先日、コロナ禍で株式投資を始めたという知人と話していたところ、上昇している銘柄をみるとつい飛びつき買いをして、高値掴みになるケースが多いと悩んでおりました。多くの投資家の方も経験されたことがあるかと思いますが、株式投資の経験が浅い彼は様々な面でストレスを抱えている様子。そんな彼を見ていてふと思い出したのが、「大人の幼児化」という言葉です。

一橋大学の楠木建教授の著書、『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』に出てくる言葉で、楠木教授が言う「幼児性の中身」には以下の3つがありますが、これは株式市場と向き合う投資家にとっても重要な姿勢ではないかと思います。



① 世の中に対する基本的な認識、構えの問題
『身の回りのことごとがすべて自分の思い通りになるものだという前提で生きている人を「子供」と言います。
一方の大人は、「基本的に世の中のすべては自分の思い通りにならない」という前提を持っているものです。』

→ 株式市場も基本的に投資家の思い通りに動くことはほとんどありません。重要なのは、市場はそうそう思い通りに動かないという認識を持ち、市場に合わせて柔軟に戦略を変え、行動することです。

② 「好き嫌い」の問題を手前勝手に「良し悪し」にすり替えてわあわあ言う
『自分とちょっと考えが合わない人に対してすぐにイラっとする。』

→ 自分の好きな銘柄が良い銘柄という認識が強まると、その銘柄の悪い材料を過小評価(悪い点を指摘されてイラっとしたり・・・。)し、リスクを抱えることになりかねません。逆に嫌いな銘柄が悪い銘柄という認識が強まると、その銘柄の良い材料を過小評価し、投資チャンスを逃すことにもつながります。

③ 他人のことに関心を持ちすぎる
『なぜそうなるかと言えば、本当にその人が気になるというよりも、自分の中に何かの不満や不足感があって、その埋め合わせという面が大きいのではないかと思います。他人のさまつなことを気にするよりも、自分の仕事と生活にきちんと向き合う。それが大人というものです。』

→ 知人が高値掴みをしてしまうのがこのケースです。自分の投資している銘柄への不満、自分の投資パフォーマンスへの不満などから、上昇している銘柄(その銘柄のことはよくわかっていないのに・・・。)に関心が向かい、結果高値掴みになってしまうのではないかと思います。

楠木教授は、「イラっとする」のは幼児性の表れと指摘しておりますが、株式投資ではイラっとした感情を抱えたままでは判断を誤りかねません。上記3つを意識しながら「大人の株式投資」に取り組みましょう。イラっとしたり、不安なときには無料銘柄診断もお気軽にご利用くださいね!

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